企業内保育所の健康管理
企業内保育所に関わらず、保健所は子どもの健康を管理する役割も果たさなければなりません。幼い子どもだと突然体調が変化しやすく、どうしても自分で体調不良を訴えることができないので注意が必要です。このページでは、企業内保育所における健康管理のポイントなどを紹介します。
企業内保育所の健康管理のポイント
子どもは体調を崩しやすいという認識を持つ必要があり、常に子どもを観察することが一番重要です。ここでは、具体的に健康管理を行うポイントをみていきましょう。
子供の健康状態を注意深く見る
子どもの健康状態を注意深く観察するようにしましょう。登園・降園時には園児一人ひとりの体温や排便、食事、睡眠、表情、皮膚の状態、機嫌などを確認・観察します。また、保護者からも園児の状況についてヒアリングすることが大切です。連絡帳などを活用しながら、全職員が情報を共有するようにしてください。降園時には保護者に健康状態の報告を行いましょう。
児童の発育状況を把握するために、月1度は身長・体重などをチェックすることも必要です。
定期的な健康診断の実施
園児の入所時だけでなく、年に2回は健康診断を実施しなければなりません。医師に園児の発育や健康状況などを診察してもらうことで、早期に異変を発見しやすくなるというメリットがあります。また、入所時に園児の状況を把握しておくことで、緊急時に備えやすくなるでしょう。どうしても健康診断を実施できない場合には、保護者から健康診断書を提出してもらったり、母子手帳の写しを提出してもらう必要があります。
歯科健診の実施も必要となるので、定期的に歯の状況なども診察してもらいましょう。
感染症への予防
感染症への対応方法は
感染症にかかっていると判明した時点で、すぐに対応を取る必要があります。かかりつけ医がいれば、医師の指示に従うよう保護者に指示してください。感染症の疑いがあるケースでも同様の対応が必要です。再登園に関しては、医師の「治癒証明」の提出か、かかりつけ医とのやり取りを記した書類の提出を保護者に依頼しましょう。
感染症を広げないためにも、タオル、ハンカチやコップなどを児童や職員間で共有しないよう、一人ひとりで準備することが大切です。
乳幼児突然死症候群の予防
乳幼児の場合、突然死のリスクにも備えなければなりません。大切になってくるのは、睡眠時の状況を細かく観察することです。園児の顔色や呼吸の状態を観察し、異常がないかチェックしましょう。基本的に、乳児は仰向けに寝かせることが大切ですが、医学的観点からうつぶせ寝を勧めるケースもあるため、入所時に保護者に確認をとるようにしてください。
まとめ
企業内保育所において、健康管理や感染症対策も重要な役割のひとつです。常日頃から園児の健康観察を行い、子どもの小さな変化にも気が付くような企業内保育所づくりを行いましょう。