認可外保育所
認可外保育所とは
認可外保育所とは、自治体から認可を受けずに保育を行っている施設のことです。
認可を受けていないイコール危険というイメージを持つかもしれませんが、そういう訳ではありません。
認可外と言っても、国や自治体によって設置・運営基準が定められており、地方自治体への届け出は必要となります。
認可外保育所のメリット
認可保育所の場合、厳しい施設基準などが定められているため、認可申請が通るまでに時間がかかるという問題があります。
しかし認可外保育所なら認可を受ける必要はないため、比較的スムーズに申請が通るでしょう。
その結果、開設・運営が滞りなく行え、計画通りに進みやすくなります。
また保育時間や保育日数など自由にプログラムを立てることが可能。
保育所独自の特色も出しやすくなり、保護者のニーズに合った保育所作りがしやすくなるでしょう。
認可外保育所のデメリット
認可外保育所と言っても、国や自治体の運営基準に従わなければなりません。
基準を満たしたとしても国や自治体からの助成金は一切ないため、開設・運営する企業にとって経済的負担が大きくなるでしょう。
保育所を開設・運営するにあたって莫大な費用が掛かるため、豊富な予算がある企業でなければ、認可外保育所を運営することは難しいと言えます。
また認可外保育園は、無認可保育園とも言われ、保護者によっては悪いイメージを抱いている方もいるでしょう。
そのため預けることに否定的な考えを持っているケースも多く、集客に苦労する可能性もあります。
しっかりと保育所の理念を持ち、預けるメリットを明確に提示することが重要です。
認可外保育所の注意点
認可外保育所は、ベビーホテルや託児所、保育室など様々な規模で運営されています。
また東京都の場合には「認証保育所」、川崎市の場合には「認定保育所」など、認可保育所に似たような言葉で呼ぶケースもありますが、どれも認可外保育園のことです。
助成金は出ないものの、認可外ならではの魅力がある
認可外保育所は認可保育所と同じくらい歴史を持った保育施設であり、しっかりとした保育理念のもと子どもの教育に力を入れている施設も数多くあります。
自由度も高いため、独自の保育マニュアルやプログラムなどを立案しやすいでしょう。
ただ基本的に助成金は出ないため、保育料が高くなってしまう可能性が高いです。
認可外保育所は、豊富な予算があり、企業内保育所を早く開設したい企業や、夜間や二重保育など従業員の勤務時間に合わせた運営をしたい企業に、適した保育施設と言えるでしょう。